オレたち花のバブル組

オレたち花のバブル組 文春文庫
池井戸 潤Oretachihananobuble_4

前掲「オレたちバブル入行組」の続編。続編の割には両方題名が似ていてどっちが一冊目だか紛らわしいね。

バブル期に大手行に入社した時には予想もしていなかった社会の変化で、就職先は合併して管理職ポストは激減、そしてありがちな旧行同士の軋轢・・・

そんなある日、主人公のところに突然、大問題の融資先を担当するよう指示が来る。

オーナー経営の老舗リゾートホテルの黒字化を見込んで融資したところ、実は資金運用の失敗で巨額の損失が出ることが発覚した。しかもライバル行はこの資金運用の失敗に気づいていて融資をとりやめたらしい。

このままいくと、金融庁の検査でリゾートホテルは分類先とされ、さらには与信チェック機能を疑われて他の融資についても色々と突っ込まれかねない。巨額の引当金が必要になれば、銀行の経営にも影響が及ぶ。

帯に書かれた『今度の敵は金融庁の「小役人」』っていうキャッチコピーに、思わずニヤリって人もいるんじゃない?

今回も、同窓同期のメンバーがでてくるんだけど、中でも出向先で意地悪をされている近藤氏が気になる。この人、個人的にはホントはこの出向先に骨をうずめる覚悟でもっと活躍して欲しかったな~

最後はやっぱり、胸のすくような、そしてその分リアリティには欠ける、勧善懲悪的な解決をみます。ただ、最後のフレーズは主人公の今後を暗示していて、意味深だね。

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オレたちバブル入行組

オレたちバブル入行組 文春文庫
池井戸 潤Oretacibuble

世がバブルに熱狂していた時代、大手金融機関は新卒社員の大量採用に走っていた。就職協定は次第に有名無実化して、内々定学生は他社に流れるのを防ぐために「拘束」された。

そんな時代はもうすっかり遠くなってしまったけど、この本の主人公はまさにそのバブルの時代にメガバンクに新卒で採用された銀行員。

でも時は流れ、護送船団は崩壊し、合併により管理職ポストは激減し-

今は大阪西支店の融資課長となった主人公、成績を上げようとあせるエリート支店長のゴリ押しで融資を通したはずなのに、その融資先が倒産。ところがエリート支店長は人事部出身の人脈を駆使して、無理な融資の責任を押し付けてくる。

このピンチを切り抜けるには、なんとか倒産会社から融資資金を回収するしかないんだけど、社長は愛人と雲がくれして音信不通、さあどうする?!

いかにも性格もアタマも悪そうな(笑)社内監査担当者との対決は、なかなかの見所。
メインストーリーに同窓同期のストーリーが絡み合うところも良い。

それにしてもこのリアリティはただ事じゃないと思ったら、筆者は慶応出身で旧三菱銀行勤務経験があるんだね。

メインストーリー自体は胸のすくような(その分リアリティには欠けるきらいがある)結末をむかえますが、おすすめでしょう。

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容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 文春文庫
東野圭吾

41itbd2rowl_bo2204203200_pisitbstic ご存知、直木賞受賞作

短編集の探偵ガレリオと同シリーズだけど、これはシリーズ初の本格長編です。

天才数学者である石神は、現実社会では高校教師とし粛々と地味な日々を送っている。隣の部屋に娘と二人暮らしをしている女性にひそかにほのかな好意を寄せているんだけど、その女性が大変な犯罪にまきこまれて・・・

物理学者の湯川学(ガリレオ)と石神は、実はかつての親友同士。純愛のために完全犯罪を狙う石神と、真実を解き明かしていくガリレオ、なかなか切ない物語です。

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赤い指

赤い指 講談社文庫
東野圭吾

414qgzkz75l_ss500_ 直木賞受賞後第一作だそうです。

これは読んでて、かなり怖い。

出だし、主人公はただの冴えないサラリーマンっぽく感じられる。それもどうやら怖い奥さんがいてかなりの恐妻家、そして自分の母親とも同居していて、この嫁・姑関係もうまくいってないらしい。こんな平凡なおじさんに何が起こるかって言うと・・・ってのが、すごいサスペンスだ。

引きこもり、痴呆老人、少女誘拐・・・

次々に明らかになる問題、平凡なおじさんだと思ってた人間が、一歩間違うとこんな迷路に迷い込んでしまうのか?

読んでてホントに怖かったです、さすが東野圭吾!

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LEAN MEAN THIRTEEN

LEAN MEAN THIRTEEN
JANET EVANOVICH
51smz7ylonl_ss500_ 6/18読了♪

おなじみ、バウンティハンターステファニープラムのシリーズ物。

ステファニーの前夫であるディッキー・オーが血痕を残して姿を消して、いつもディッキー・オーと悶着をおこしてるステファニーはいきなり容疑者になっちゃう。

「お笑い」シーンは今回も満載、ステファニーのどたばたぶりと、クールなランボータイプのキャラであるレンジャーの会話が笑える。

このシリーズは、ステファニーがいつも危機一髪に陥っちゃって、最後の最後にナイト役のだれかが救い出してくれるっていうのがパターンなんだけど、今回はいろんな手違いから駆けつけてくるはずのナイトがいつまでたってもやってこない。ついにステファニーが必死のがんばりで窮地を切り抜ける。

そうそう、やっぱり自立した女は、いつまでも救いを待ってるだけじゃダメなんだよね。

がんばらなくっちゃ♪

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天切り松闇がたり第四巻昭和侠盗伝

天切り松闇がたり第四巻昭和侠盗伝(集英社文庫)
浅田次郎
514pnnkbu1l_ss500_
3/31
読了♪

小気味の良いケレン味たっぷりの語り口で、かつての「目細の安吉」を頭とする泥棒一家のストーリーを語る謎の老人、天切り松。だんだん時代は下って昭和となって、街には戦争の陰が忍び寄り、子供だった「松」をひきとって育ててくれた泥棒一家にも世代交代の気配がただよってくる。

シリーズを通して読んでると、それぞれの登場人物の魅力的な個性が際立ってくる。

笑いあり、お涙頂戴あり、胸がすっとするオチあり、浅田節絶好調です。

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Plum Lovin’

Plum Lovin’ (ST Martin's Paperbacks)
Janet Evanovich
51qxzur80al_ss500_ 3/15
読了♪

おなじみステファニープラムシリーズの、サイドストーリー。

ステファニープラムシリーズは、すべてタイトルに数字が織り込まれてるけど、サイドストーリーは数字が入ってなくてタイトルに「Plum」が入ってるのが特徴。

いつものイケメン、ジョー・モレリとレンジャーはほんの脇役としてチラッとでてくるだけで、ステファニープラムが謎のイケメン(結局イケメンがでてくるんだよね)ジゼルとからみつつ、恋愛に行き詰っちゃってる人たちに、バレンタインデーに幸せなデートをできるように奮闘する。

バレンタインデーにあわせて読もうと思ってたんだけど若干スタートが遅れて、ホワイトデー前後に読んでました。

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MASTER OF THE GAME

MASTER OF THE GAME (WARNER BOOKS)
Sidney Sheldon

51j4dv426fl_bo2204203200_pisitbdp50 2/23読了♪
三ヶ月以上かけて、やっと読み終わった。英語ボキャブラリー向上を目指してなるべく洋書を読むキャンペーンを個人的に実施中なんだけど、この本はなんだかしっくりいかなくて時間がかかりました。

日本では、オーソンウェールズさんの朗読による英語教材になってることでも有名なこの本、邦題は「ゲームの達人」。

ネットなんかのコメントを見ると、読みやすいって書いてる人が多いから甘くみてたんだけど、ストーリーが(tomoには)イライラさせられた、一言で言えば三世代にわたるアメリカ的メロドラマ。

巨大財閥を率いる女性が主人公だけど、物語はその父の代からはじまる。一攫千金を夢見てスコットランドからはるばる南アフリカにやってきた若者、苦労の末にダイヤモンドを掘り当てたんだけれど騙されて殺されかけ・・・

略奪、復讐、愛、死、戦争、裏切り、肉親との愛憎・・・ハラハラドキドキドロドロの連続で、こういうのを好む人にはきっととっても面白いんだと思います。

ところで、先日上司と読書について話す機会があったけど、tomoの上司はフィクションはほとんど読まない、読む場合は最初に結末を読んでから読み始めるって言ってました。なんとなく、ちょっぴり親近感を覚えたな。

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Twelve Sharp (Stephanie Plum Novels)

Twelve Sharp (Stephanie Plum Novels) St Martins Mass Market Paperbacks
Janet Evanovich

512tjkso3sl_bo2204203200_pisitbdp50 11/3読了♪

おなじみのステファニープラムシリーズ、12冊目。いまんとこペーパーバックになってるのはこれが最新みたい。

ステファニーをめぐる2人の男たち、一人は長いつきあいのイケメンな恋人ジョー・モレリ、そしてもう一人は危険な魅力の謎の賞金稼ぎ、レンジャー。シリーズの第一作ではジョー・モレリが殺人の容疑で追いかけられてたんだけど、この12作目では今度はレンジャーが、別れた妻の元から娘を誘拐したって容疑で指名手配状態になっちゃう。でも、実は真犯人は別にいて、次はステファニーの事を狙っているもんだから、逃亡中のレンジャーとステファニーをガードしたいモレリが両方ステファニーのアパートに集結する騒ぎに!

そしてこのややこしい事件と並行して(どう考えてもそれどころじゃないと思うんだけど)、ステファニーの本来の"仕事"-迷コンビのルーラと一緒に保釈逃亡者を追いかけてつかまえる-っていうドタバタが続く。

心を空っぽにして楽しく笑いながら一気に読む娯楽本、でしょう。

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Ten Big Ones (Stephanie Plum Novels)

Ten Big Ones (Stephanie Plum Novels) St Martins Mass Market Paperbacks
Janet Evanovich

51ybpkpncjl_ss500_ 10/7読了♪ 

先に"Eleven"読んじゃったから順番が逆だけど、もう一冊ステファニープラムの本を読んでみた。

今回はステファニーがストリートギャングと揉め事を起こして恨みを買ってしまって、ついにはLAから来たヒットマンに狙われる。頼みのレンジャーは海外での案件のために留守だし、実家や恋人のモレリの家にいたら彼らにまで被害が及びそうな危険な情勢。でも、そんな時にも昼は保釈人を追いかけ、夜はちょっぴり危険なヒミツの隠れ家へ・・・

以前にも出てきたドラッグクィーンのサリーが保釈逃亡人として再登場、そして思わぬ活躍だよ。お笑い、サスペンス、そしてイケメン、相変わらず娯楽性抜群だね。

では次は、Twelve行きま~す!

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