オレたちバブル入行組
世がバブルに熱狂していた時代、大手金融機関は新卒社員の大量採用に走っていた。就職協定は次第に有名無実化して、内々定学生は他社に流れるのを防ぐために「拘束」された。
そんな時代はもうすっかり遠くなってしまったけど、この本の主人公はまさにそのバブルの時代にメガバンクに新卒で採用された銀行員。
でも時は流れ、護送船団は崩壊し、合併により管理職ポストは激減し-
今は大阪西支店の融資課長となった主人公、成績を上げようとあせるエリート支店長のゴリ押しで融資を通したはずなのに、その融資先が倒産。ところがエリート支店長は人事部出身の人脈を駆使して、無理な融資の責任を押し付けてくる。
このピンチを切り抜けるには、なんとか倒産会社から融資資金を回収するしかないんだけど、社長は愛人と雲がくれして音信不通、さあどうする?!
いかにも性格もアタマも悪そうな(笑)社内監査担当者との対決は、なかなかの見所。
メインストーリーに同窓同期のストーリーが絡み合うところも良い。
それにしてもこのリアリティはただ事じゃないと思ったら、筆者は慶応出身で旧三菱銀行勤務経験があるんだね。
メインストーリー自体は胸のすくような(その分リアリティには欠けるきらいがある)結末をむかえますが、おすすめでしょう。
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