« ビールを飲んで痛風を治す! | トップページ | 海原純子のシンプル贅沢ごはん »

もうおうちへかえりましょう

もうおうちへかえりましょう 小学館文庫
穂村弘

Mououchi 穂村弘さんは、時たま新聞のコラムで見かけて不思議な面白さのある文章が気になってた存在だけど、今まで本を購入して呼んだことは無かったと思う。

筆者はバブル時代に青春を送った歌人で、本書はそんな筆者がいくつかの雑誌などに発表したエッセイを集めたもの。

なんだか独特の、ちょっとシニカルで自虐的な笑いのセンスが、不思議と私の笑いの波長と合うものが多い。

たとえば・・・

ラブホテルに女の子と入る、女の子がシャワーから出てきて筆者を見て、「ああびっくりした、そこにいたのか」と言う。このせりふは女の子の照れなんかもあって文字通りの意味じゃないと思うんだけど、筆者は「別に冷蔵庫の陰とかベッドの下とかに潜んでいたわけではない。普通に椅子に座っていたのである。私はそれほど影が薄いのだ。」と続ける。私の笑いの波長はここで「くすっ」とくる。

ベッドと壁の間に落とした靴下を、すぐに拾えるのに億劫で拾わないでいて、やがて何十年後かに自分が孤独死したあとでその靴下がだれかに発見されるところを想像する。また「くすっ」。

短歌っていうのは「サラダ記念日」か古典しか知らなかったけど、文中に引用されてる歌をみると、現代短歌もなかなか面白いかな、なんて思ったりもする。

なんとなく読んだ割には、当たりの本でした。もうちょっと同じ筆者の他の本も読み進めてみようかなって気分になってます♪

|

« ビールを飲んで痛風を治す! | トップページ | 海原純子のシンプル贅沢ごはん »

エッセイ系読書」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: もうおうちへかえりましょう:

« ビールを飲んで痛風を治す! | トップページ | 海原純子のシンプル贅沢ごはん »