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西の魔女が死んだ 

西の魔女が死んだ 新潮文庫
梨木 香歩

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童話チックなファンタジーかと思って敬遠してたけど、読んでみるとなかなか深い。

主人公は中学でイジメにあって不登校になって、田舎にいる祖母のところに預けられる。祖母はイギリス人で、田舎の一軒家でイギリスの田園婦人風の自立した生活を送ってて、主人公はここで祖母と一緒にしばらく暮らして、そしてまた都会の生活に帰っていく。祖母と暮らす日々の描写がいきいきとしててすごく良い、楽しい出来事や小さな事件、祖母とのちょっとした行き違い。

そして都会の生活に帰ったあとは、祖母のことは気になりながらも心の片隅に追いやってる様子が推察されるんだけど・・・

いつかやってくる肉親との別れを考えさせられる一冊、かな。

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箸のあげおろし

箸のあげおろし 新潮文庫
酒井 順子

41rttzx7rl_ss500_ 10/21♪

NHKの料理番組テキスト「きょうの料理」に連載されていたエッセイをまとめた本。読んでいて時々覚えがある話がある。ああ、この巻のテキスト買ってたのかな~なんて思いながら読み進むのがなかなか楽しい。

著者の日頃感じたこぼれ話も良いけど、ちょっと昔を回顧した話がまた良いんだよね。中高生の頃の母親手作りのお弁当の思い出、スイカ割りの思い出・・・ちょっとした空き時間に一話づつ楽しみたい感じの本だね。

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君達に明日は無い

君達に明日は無い 新潮文庫
垣根 涼介

51eljayqhl_ss500_ 10/26♪

主人公は、企業からの依頼を受けて退職勧奨したい社員の面接を行う、言わば首切り請負人。日本では法的に指名解雇は難しいから、社員が自発的に退職を受け入れるように誘導するっていう、その面接のプロ。ある意味かなり暗い場面設定なんだけど、主人公のこの仕事にかける熱意と、披面接者(つまり、クビになっちゃいそうな社員)のドラマが魅せるストーリーがおもしろい。

ついこの間まで終身雇用が基本だった日本のサラリーマン社会では、退職勧奨=落伍者みたいなイメージもあったけど、いまや現実は必ずしもそうじゃない。今までくすぶってたのが新天地で大活躍ってなりそうな人もいれば、いろんな事情で辞めるわけにはいかなくて今のままでがんばる人もいる、辞めてみたけど思い通りにならなくて逆恨みしてくるおじさんもでてくるよ。

しんみりしつつじわっと笑えて、気がついたら元気がもらえる、そんなタイプの本だったよ。

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