ITに巨額投資はもう必要ない―600億円の基幹システムを60億円で構築したJメソッド導入法

ITに巨額投資はもう必要ない―600億円の基幹システムを60億円で構築したJメソッド導入法 ダイヤモンド社
新生銀行Jメソッドチーム(著) 司馬正次、ジェイ・デュイベディ(監修)

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内容紹介:基幹システム導入に当たり、通常なら3~4年かかる作業をたった1年で。しかも通常なら600億円ほどはかかるコストを、たった60億円で仕上げてしまった新生銀行のJメソッド。かといって、サービスの質が下がるのではなく、24時間ATM利用手数料無料などの革新的なサービスを実現した秘密とは。

本書は大きく導入部+基本的な考え方の第一部と、具体的ノウハウ解説の第二部に分かれている。

個人的には第一部の中で、従来のシステム開発手法の問題点を列挙しているところが特に面白いと思うけど、ITベンダーや従来型のIT部長の方が見たら、どう思うんだろうね。

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酒にまじわれば

酒にまじわれば 文春文庫 
なぎら 健壱

Syunimajiwareba タイトルは「しゅにまじわれば」って読ませます。

なぎらさん独特の軽妙洒脱な語り口で、お酒にまつわるさまざまなエピソードが連ねられてます。もちろん笑えて、そして時々ちょっとしんみりしたりもするのもまた良いね。

各エピソードは短いんだけど、短い中にさりげない出だしや洒落たオチがあって、まるで良く出来た落語みたいな感じ。

寒い夜、あったかい部屋にこもって、晩酌のお供に楽しみたい本。

おすすめです。

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酔って記憶をなくします

酔って記憶をなくします 新潮文庫
石原 たきび

Yottekiokuwo 埼玉県在住なのに気がつけば日本海、みたいな、酔っ払いの失敗体験談がてんこ盛り。

乗り越し、忘れ物、意味不明な言動、筋金入りの酔っ払いなら誰しもこの手のエピソードはあるんじゃないかな。

mixiの同名コミュの投稿からよりぬきを集めたとのことだけど、あるある、とか、ありそう、ってのや、ちょっとこれはってのもまざってます。まあ別にウラをとってるわけじゃないだろうから、楽しく読みとばしたい本。

でも、tomoおよびその身近にある実話には、もっと笑える話もいろいろあるような・・・

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オレたち花のバブル組

オレたち花のバブル組 文春文庫
池井戸 潤Oretachihananobuble_4

前掲「オレたちバブル入行組」の続編。続編の割には両方題名が似ていてどっちが一冊目だか紛らわしいね。

バブル期に大手行に入社した時には予想もしていなかった社会の変化で、就職先は合併して管理職ポストは激減、そしてありがちな旧行同士の軋轢・・・

そんなある日、主人公のところに突然、大問題の融資先を担当するよう指示が来る。

オーナー経営の老舗リゾートホテルの黒字化を見込んで融資したところ、実は資金運用の失敗で巨額の損失が出ることが発覚した。しかもライバル行はこの資金運用の失敗に気づいていて融資をとりやめたらしい。

このままいくと、金融庁の検査でリゾートホテルは分類先とされ、さらには与信チェック機能を疑われて他の融資についても色々と突っ込まれかねない。巨額の引当金が必要になれば、銀行の経営にも影響が及ぶ。

帯に書かれた『今度の敵は金融庁の「小役人」』っていうキャッチコピーに、思わずニヤリって人もいるんじゃない?

今回も、同窓同期のメンバーがでてくるんだけど、中でも出向先で意地悪をされている近藤氏が気になる。この人、個人的にはホントはこの出向先に骨をうずめる覚悟でもっと活躍して欲しかったな~

最後はやっぱり、胸のすくような、そしてその分リアリティには欠ける、勧善懲悪的な解決をみます。ただ、最後のフレーズは主人公の今後を暗示していて、意味深だね。

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オレたちバブル入行組

オレたちバブル入行組 文春文庫
池井戸 潤Oretacibuble

世がバブルに熱狂していた時代、大手金融機関は新卒社員の大量採用に走っていた。就職協定は次第に有名無実化して、内々定学生は他社に流れるのを防ぐために「拘束」された。

そんな時代はもうすっかり遠くなってしまったけど、この本の主人公はまさにそのバブルの時代にメガバンクに新卒で採用された銀行員。

でも時は流れ、護送船団は崩壊し、合併により管理職ポストは激減し-

今は大阪西支店の融資課長となった主人公、成績を上げようとあせるエリート支店長のゴリ押しで融資を通したはずなのに、その融資先が倒産。ところがエリート支店長は人事部出身の人脈を駆使して、無理な融資の責任を押し付けてくる。

このピンチを切り抜けるには、なんとか倒産会社から融資資金を回収するしかないんだけど、社長は愛人と雲がくれして音信不通、さあどうする?!

いかにも性格もアタマも悪そうな(笑)社内監査担当者との対決は、なかなかの見所。
メインストーリーに同窓同期のストーリーが絡み合うところも良い。

それにしてもこのリアリティはただ事じゃないと思ったら、筆者は慶応出身で旧三菱銀行勤務経験があるんだね。

メインストーリー自体は胸のすくような(その分リアリティには欠けるきらいがある)結末をむかえますが、おすすめでしょう。

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容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 文春文庫
東野圭吾

41itbd2rowl_bo2204203200_pisitbstic ご存知、直木賞受賞作

短編集の探偵ガレリオと同シリーズだけど、これはシリーズ初の本格長編です。

天才数学者である石神は、現実社会では高校教師とし粛々と地味な日々を送っている。隣の部屋に娘と二人暮らしをしている女性にひそかにほのかな好意を寄せているんだけど、その女性が大変な犯罪にまきこまれて・・・

物理学者の湯川学(ガリレオ)と石神は、実はかつての親友同士。純愛のために完全犯罪を狙う石神と、真実を解き明かしていくガリレオ、なかなか切ない物語です。

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昭和、あの日あの味

昭和、あの日あの味 新潮文庫
月間『望星』編集部編

Showa_anohi_anoaji 月間『望星』(東海教育研究所刊)の連載コラム「あの日・あの味」に書かれた66人の筆者の味の思い出を、時代別に楽しめる本です。

時代別の分類は、以下の5つ。ただし最後の一つは年代は関係ないけど、まあ最近の話だよね。あなたがシンパシーを感じるのは、どのあたりの分類かな。

「食うこと」が大変な時代があった
 --戦前・戦中の記憶から(昭和元年~20年)

復興を支えたそれぞれの食事情
 --敗戦後の困難の中で(昭和20年~30年)

「生活」が変わったあの時期に・・・・・・
 --高度経済成長前後を挟んで(昭和30年~40年)

豊かな国の「表」と「裏」で
 --「食うには困らぬ時代」だったが(昭和40年~64年)

忘れられない”異文化の味”
 --食の世界の広がりを知って

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たき火をかこんだがらがらどん

たき火をかこんだがらがらどん 小学館文庫
椎名 誠

Takibiwokakonda ばか旅作家を自称し、さまざまなやんちゃを楽しむ椎名誠さん。でも、ある種、人生の次のステップに入ったことを思わせる一冊。

この本はエッセイ集だけど、特定の週刊誌なんかの連載をまとめたシリーズ物ではなくて、これまで書いたままで放置して本に収録していなかったエッセイの中から、著者が見直して「予選を突破して最終選考に残った」ものをまとめた一冊です。それだけに、長さやテーマもバラエティに富んでるけど、なかなか読んでて楽しいものばかり。

でも、そもそも過去に書き散らしたエッセイを見直したりするあたり、やっぱり人生の次のステップ感が漂う気がする。

tomoがとりわけグッときたのは、前文の書き出し部分。

『二人の子供が小さかったとき、武蔵野に住んでいた。ぼくも妻も三十歳とすこしのしんまいの親で(中略)、慣れない男親のぼくが小さな女の子と意識を通じ合える手っ取り早い方法に絵本を読んであげる、というのがあるということを発見した。下の男の子が絵本がわかってくるようになると二人いっぺんに相手ができる。
 いろんな絵本を読んだが三歳違いの姉弟が共通して喜ぶのが北欧民話を題材にしたマーシャ・ブラウンの「三匹のやぎのがらがらどん」であった』

これは、「三匹のやぎのがらがらどん」からこのエッセイ集のタイトルをもらったっていうことの説明だね。

椎名誠ファンならご承知の通り、サラリーマンをやめて作家(=自由業)になった椎名誠は、外で働く妻に代わって子育てのプライマリーな担い手としてがんばってた時代があるんだよね。その集大成は「岳物語」を読んでほしい。

もうちょっと引用を続けます。

『当時は家のすぐ近くに武蔵野の雑木林や空き地があってそこで安全に自由に遊ばせることができた。秋の枯葉が多いときは焚き火を作って二人の子供に枯れ葉集めの手伝いをさせたりした。
 いま思えば夢のようないい時代だった。
 二人の子供に同時に本を読んであげて、二人の子供と一緒に焚き火ができたのは、その時代のその時だけであったのだ。
 いま、二人の子供は大人になって、それぞれニューヨークとサンフランシスコで自分の生活をしている。武蔵野の家はもうないし、空き地だってない。もしかするとあの雑木林もなくなってしまったかもしれない。
 焚き火をしているその瞬間は、まさかこれが親子で焚き火をする最後のものだとは思わなかったが、人生の出来事なんておおかたそんなことが多いのだな、と漸くいまこの年齢になって気がついてきたのだ。』

tomoの周囲には、今まさに子育て真っ最中の人もいれば、すでに子離れの時代の人もいるけど、そのどちらにもなんだかしっくり心にしみる前文じゃないかと思うけど、どうでしょうか♪

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窓際OL 人事考課でガケっぷち

窓際OL 人事考課でガケっぷち 新潮文庫
斉藤 由香

Madogiiwaol_jinji 迫り来る不況とリストラは、窓際OL斉藤由香にも、ひたひたと忍び寄ってきていた(笑)!

サントリー宣伝部で、強壮食品「マカ」の宣伝に励んでいた斉藤由香さんだけど、気がつけば同期のみんなは着々と出世してる。それどころか、かわいがっていた後輩の女性たちまで管理職になりつつあるんだけど。一方で相変わらず平社員のままで人事考課面接では芳しくない反応が続いてるし・・・

そしてついに、関係会社に出向の辞令が出る。私って、飛ばされたの?

社内の先輩を「キャバクラ課長」と呼んでネタにするなどやりたい放題だけど、この斉藤由香さん、実はかの「どくとるマンボウ」北杜夫さんのお嬢さんなんです。

父親譲りの読みやすい文章、そして家庭での「どくとるマンボウ」の様子なんかも書かれてるし、なかなか楽しい一冊だよ。

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海原純子のシンプル贅沢ごはん

海原純子のシンプル贅沢ごはん 三笠書房知的生き方文庫
海原純子

41ssa6ww8l_ss500_筆者は 東京慈恵医科大学卒業後、同大学講師を経て、女性のための心療内科クリニックを開設している医学博士。さまざまな役職をこなして日本とアメリカを往復する多忙な日々を送っている。

一方で、自分が食べるものはちょこちょこっと自分で作ることに楽しみを感じていて、そんな自分用のレシピを楽しいエピソードとともに綴ったのが本書。レシピには写真もついてる。多忙な筆者だけに、簡単にできて美味しくてお酒のツマミにもよさそうなのが多いのがうれしい。(勝手な想像だけど、筆者はそれなりの”飲み手”だと思う。)

実際、tomoもこのうちいくつかは定番として再現させてもらってます。

マグロのガーリック焼き、ホタテとグレープフルーツのサラダ、キャベツとりんごのサラダ

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